身長

骨端線を刺激すると身長が伸びるってホント!?どうしてバスケやバレーボール選手は身長が高い人が多いの?

身長を伸ばすためにしっかりと食事をし、睡眠も十分に取っているのに、思うように背が伸びずに悩んでいる成長期のお子さん、いらっしゃいますよね。

そんな身長コンプレックスを抱える方のなかには、バスケットボールやバレーボールの選手を見るたびに「身長が高くていいなあ。身長が高いからこのスポーツを選んだんだろうなあ」などと思い、あこがれの眼差しで見ているケースもあるのでは。

バスケットボール

しかし実は「日常的に行っていると身長が伸びやすいスポーツ」があるということをご存じでしょうか。先述の例で言えば、バスケットボールやバレーボールは「身長が高い人がするスポーツ」ではなく、「している間に身長が高くなりやすいスポーツ」なのです。

ではなぜこのように身長が高くなるスポーツがあるのか、その理由について解説します。

身長と骨の関係

身長が伸びるためには「骨」、特に下肢(下半身)にある「大腿骨」「脛骨」「腓骨」(これらは総称して「長骨」と呼ばれる)といった脚の骨が伸びないといけません。では「骨が伸びる」とはどのような現象を指しているのでしょうか。その答えはずばり、「骨端線(こつたんせん)」にあります。

骨端線とは、成長期の子供の骨のみに存在する、骨の両端付近(骨と骨の繋ぎ目である関節の近く)にて横線状に見える部分を指します。

※成長期の子供の脚の骨をレントゲン写真で見ると、その骨端線部分は映らないために空洞のようなラインになっています。

骨端線がある子供の脚のレントゲン

この骨端線は、骨端軟骨とよばれる軟骨組織が集まった箇所。成長期ならばこの骨端線で骨内部から軟骨(正確には軟骨芽細胞)が増殖し、段階的にいわゆる本来の硬い骨へと変わっていきます。これを「軟骨性骨化」といいます。

こうして軟骨が増殖、骨化を繰り返すことで骨が伸び、身長が伸びることへとつながるのです。

骨端線と成長ホルモン

ではこの骨端線における軟骨の増殖は、どのようなシステムで行われるのでしょうか。それは(ヒト)成長ホルモンの働きにかかっています。

成長ホルモンとは主に脳の下部分「脳下垂体」で分泌されるホルモンのひとつです。成長ホルモンは成人後も分泌され、生命維持のために必要不可欠なホルモンですが、成長期には特に分泌量が多く、各組織の増殖・成長を促します。

骨に関しては、まず成長ホルモンが肝臓に働きかけ、肝臓で分泌されるソマトメジンCという成長因子が分泌されます。このソマトメジンCが骨端線にある骨端軟骨に作用することで、軟骨芽細胞が増殖するのです。

したがって、骨をしっかりと成長させるには、その根本である成長ホルモンを十分に分泌させる必要があると言えます。

運動と成長ホルモンの関係

ではスポーツ(運動)と成長ホルモンには関係があるのでしょうか。実はこれら両者には相関関係が認められています。成長期はもちろんのこと、成人後も運動をすることで成長ホルモンの分泌を促進できるのです。

さらには、全身の筋肉をつかった全身運動を行うと、同時に全身の骨にまで刺激を与えることができるため、骨端線に刺激がつたわり、軟骨増殖を促すことができると言われています。

ただし注意点を挙げると、あまりに筋肉への負荷が大きい運動を成長期に行うと、筋肉の繊維が恒常的に傷つくことで、逆に骨の成長促進を妨げてしまう結果になります。そのため身長を伸ばすことを目的とするなら、適度な短時間の筋肉トレーニングレベルで留めることをオススメします。

骨端線への刺激と骨の成長

ではなぜバスケットボールやバレーボールといったスポーツは、身長を伸ばすのに有効だと言われているのでしょうか。それは、骨端線への刺激の「方向」がポイントになっています。

バスケットやバレーボールなどは、「跳躍系」に分類されます。跳躍系とは、文字通り「上の方向(=縦方向)に跳ぶ(ジャンプする)」スポーツです。この縦方向にジャンプする力は、骨に「陰圧」をかけます。言い換えると、骨を「引っ張る」力が働いているのです。

※陰圧:物体の内部の圧力が、外部より低い状態を指します。

このようにジャンプすることで物理的に骨を引っ張った状態にすると、骨端線(骨端軟骨)に陰圧刺激が与えられます。刺激が与えられると、骨端軟骨付近の血流は活発になり、ホルモンや栄養素などが十分に運ばれます。すると骨端軟骨の増殖が促進され、丈夫な骨の組織が次々と作られることになるのです。

バスケットボールをする男女中学生

骨に縦方向の力を与えるのは、ジャンプするスポーツだけではありません。鉄棒にぶら下がるだけの行為もまた、骨に陰圧を与える運動に入れられます。また水泳も、水中で身体を「縦方向に伸ばす」運動に分類されます。また水泳は全身運動のため、全身の血流がよくなり、骨端軟骨の成長も促します。

したがって、身長を伸ばすためにオススメのスポーツとして、バスケットボールやバレーボール、縄跳びなどの跳躍系(ジャンプする行動が多い)スポーツ、水泳などが代表例として挙げられるのです。

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