身長

歯並びが悪いと身長は伸びない!?歯並びの良し悪しと背の高さの意外な関係

子供の身長が期待ほどに伸びなくて、「このまま低身長で成長期が終わってしまうんじゃないだろうか……」と不安を感じている親御さん。身長サプリメントや身長が伸びやすいスポーツやエクササイズなど、様々な方法を調べて試されていることと思います。

子供の身長を測る親子

しかし身長の伸びに関して調べているうちに、意外な情報を発見! それは「歯並びと身長の関係」というものです。どうして顔の一部である「歯、口」と、主に「脚の骨、背骨」の成長である身長の伸びとがつながるのか、聞いただけではまったくその因果関係は分かりませんよね。

そこでここでは、歯並びと身体の関係についてご説明し、なぜ最終的に歯並びが身長の伸びに影響を与えるのかご紹介します。

歯で噛むとは

そもそも歯の役目とは、一体どのようなものでしょうか。まず思いつくのは「食物を噛み砕き、飲み込みやすくする」という機能です。

「食物を飲み込みやすくする」ことは、咀嚼(そしゃく)に関わります。咀嚼とは、歯で食物を噛む回数。咀嚼回数が多いほどに副交感神経が優位となり、消化酵素アミラーゼを持つ唾液が多く分泌されます。すると第2、第3段階の消化器官である胃や腸の消化活動も活性化されます。

つまりは、食物の入り口である口内での咀嚼回数が多いほど食物は細かく分解され、消化酵素が食物の構成要素を包み込む、最終的に身体の中の胃や腸での食物の消化が良くなるのです。食物の消化が良い、ということは、その分だけ食物が持つ栄養素の吸収率も良くなります。

さらに咀嚼をたくさん行うことは、脳の活性化につながっています。というのも、食物を見て食べることを判断した脳が、「口の中に運び」「咀嚼する」ことを手や口に命令するからです。

食物を噛むことで、「おいしい」「しょっぱい」「苦い」などの味覚や「やわらかい」「固い」といった触覚など、感覚機能が働きます。これらの感覚もまた脳に刺激を与えて、食べて良いものかどうか等を判断させている結果であるため、食物を噛めば噛むほどに脳機能は活性化するのです。

歯並びと身体の関係

「歯で食物を噛む」という行為は、単に食物を細かくするだけの行為でないことが、お分かりになったかと思います。つまり噛むことは、「栄養素の吸収」「脳の活性化」にまで影響を与えているのです。

そのため歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなることから、歯並びが悪いとうまく食物を細かくできないために消化不良を招き、胃腸からの栄養素の吸収率を下げてしまうことにつながります。食物からの栄養素は、成長期の子供にとっては骨の成長を促進し、身長を伸ばして身体を大きくするための重要な要素です。そのため栄養を最初に取り込む場所である歯並びが悪いと、体内に入ってからも思わぬ落とし穴があると言えます。

さらに歯並びが悪くて咀嚼をきちんとしないと、(歯並びがよく咀嚼をきちんとする人とくらべて)脳が活性する機会が少ないことになります。

成長期に成長ホルモンが分泌されるのは脳の下垂体。歯並びの悪さと成長ホルモン分泌量の因果関係は次にご説明する「歯並びと運動」「歯並びと睡眠」の関係も合わせてみると、全く関係がないとは言い切れないのです。

歯並びと運動能力

歯の役割は、食物を噛むだけにとどまりません。実は運動をする際にも、歯は重要な役割を果たしています。というのも「歯並びと運動能力」、また「歯並びと筋力」の関係は深く結びついているからです。

ラグビーボールを持つ子供

歯並びが悪いと、噛み合わせも悪くなります。噛み合わせはアゴの関節に密接に関係しており、そのアゴの関節は、耳の中の「三半規管」と関係があります。三半規管とは平衡感覚を司る器官であることから、結果的に「歯並びが悪いと、平衡感覚(身体のバランス感覚)にもズレが生じている」と言っても過言ではないのです。

次に筋力について見ていきます。多くの方が、重い物を持ち上げる場面を想像した時、「歯をくいしばって」いるのではないかと思います。しかし実際には、3割程度の方のみにしか、きちんと歯をくいしばってはおらず、ほとんどの人は歯が浮いているのです。

これは多くの方のアゴが正しい位置になく少しずれているために、上下の歯をくいしばることができず、筋力を発揮できていないことを示しています。

では成長期の子供の段階でアゴの位置がズレており、歯並びが悪いために噛み合わせも悪くなっていると、どのようなことになるでしょうか。まずバランス感覚が悪いということは、姿勢が悪くなります。少しの歪みでも毎日の積み重ねによりクセになってしまうと、骨格までが歪んで育ってしまうことになります。

骨格の歪み以外にも、問題が生じます。というのも、身長を伸ばすには、栄養のほかに運動も重要な要素です。なぜなら運動をすると成長ホルモンが分泌され、さらには骨に適度な刺激を与えることで、軟骨細胞が活性化して増殖し、伸びるからです。しかし歯並びが悪く十分なパフォーマンス力を出せない場合、運動が苦手になってしまい、活発に運動をすることを避けるようになってしまう懸念があるのです。

歯並びと睡眠

最後に歯並びと睡眠について触れます。歯並びの悪さは、なんと睡眠時の呼吸にも影響を及ぼします。

たとえば歯並びが悪いと、(子供であろうとも)いびきをかいたり、歯ぎしりをしたり、寝苦しそうにします。この状態は、簡単に言えば「呼吸障害」を起こしており、とても良質な睡眠を得ているとは言えません。

成長期に身長が伸びる大事な要素のもうひとつは「睡眠」です。なぜなら睡眠時に成長ホルモンが分泌されるからです。しかしこれは「寝始め3時間」以内にぐっすりと眠っていなければいけない、という条件があります。

以上から、歯並びが悪く良質な睡眠をとれていないと、成長ホルモンの分泌量が少ない懸念があるのです。

歯並びが最終身長にまで影響する

身長を伸ばすには「栄養素」「運動」「睡眠」の3大要素が欠かせません。一見したところ「歯並びの悪さ」と身長には因果関係はないように思えますが、実はこれら3大要素すべてに、歯並びが影響を与えることがご理解頂けたかと思います。

笑う子供

たかが歯並びとは考えず、子供さんの身長の伸びにお悩みなら、一度「歯」について見直してみてはいかがでしょうか。

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