身長

成長曲線の有効活用方法-子供の成長を継続チェックし、もしもの時の備えに!

子供たちの身体的な成長は、親御さんにとって嬉しい事のひとつですよね。その成長段階を、子供が生まれた時からずっと記録に取ることは、宝物が増えるようでワクワクします。

ご飯を食べる赤ちゃん

そこで、多くの親御さんは母子手帳に載っている「成長曲線」というものを、我が子の成長と比較されているかと思います。しかしまだまだチラリと見るだけで、あまり参考にされていない方もいらっしゃるよう。そのため「成長曲線」について詳しくご説明し、子供の成長にどう活用すれば良いか、ご紹介します。

成長曲線とは

母子手帳に掲載されている「乳幼児成長曲線」(6歳まで)と「(18歳までの)成長曲線」とは、厚生労働省が10年ごとに更新している、子供の「身体発育値」をグラフにしたもの。

全国の子供の身長・体重の「平均値」ではなく、「全体の94~95%」の子供の値が含まれる「帯状の線」によって表されています。つまり、その帯の中に子供の数値が当てはまれば「平均的な成長」と言えるのです。

また、成長曲線を見る際に目安となる「SD」(標準偏差)という単位は、「平均からの差」を示しています。通常「+2SD」~「-2SD」の範囲が標準(全国の子供の95%が当てはまる値)とみなされます。

そこで注意したいのが、子供の成長が「-2SD以下」のケースです。単に少しだけ身長が低い(成長が遅い)、のならば問題ありませんが、もしかすると何らかの疾患による「低身長症」の疑いがあるからです。

SDスコアとは

成長曲線を見る際に目安となる「SD」(標準偏差)という数値は、「平均からどれだけ離れているのか」を示しています。通常「+2SD」~「-2SD」の範囲が標準的な成長の範囲内(全国の子供の95%が当てはまる値)とみなされます。

以下にSDスコアの計算式を挙げます。※ご自身で計算しなくても、インターネット上で調べる事ができます。

■SDスコアの計算式=身長の実測値-平均身長 / SD(標準偏差)

このSDスコアを活用する上で注意して欲しい点は、子供の成長値が標準とは大幅に離れて小柄な「-2SD以下」のケースです。単に少しだけ身長が低い(成長が遅い)のならば、個人差があるため問題はありません。

しかし-2SD以下の場合は、もしかすると何らかの疾患による「低身長症」を疑わなくてはいけないからです。

お家で有効利用

そこで、低身長症の早期発見のためにも、この成長曲線をお家でも有効利用することをオススメします。

使用法は簡単。今ではインターネット上で簡単に成長曲線の表がダウンロードできるため、印刷して、子供の数値を「月齢/年齢」に合わせて記録しましょう。以前の記録値と結んでいけば、自然と該当する子供の成長曲線が作れます。

標準値の成長曲線内に収まっていれば問題ありませんが、はずれていると心配になることも。しかし極端にはずれていたり、カーブの形が標準値とは異なるのでなければ、過剰に心配する必要はありません。

標準値の成長曲線内に収まっていれば問題ありませんが、はずれていると不安になることもあるでしょう。それは親御さんとして当然です。しかし繰り返しますが、極端にはずれていたり、カーブの形が標準値とは異なるのでなければ、過剰に心配する必要はありません。

子供の成長過程の資料として

大幅に成長曲線が標準値と離れている場合は、成長に関してなんらかの問題があるのかもしれません。

その場合は、早期発見による治療で改善される可能性が高いため、専門医への受診をオススメします。
※身長の問題だけではなく、別の重大な疾患が原因となっている可能性も考えられます。

診察中の赤ちゃん

また、受診される際は自作の成長曲線をお持ちになることで、子供の成長過程の資料ともなり、口頭で説明する以上に医師の診察がスムーズに進む場合もあります。

低身長症の症例

低身長症には複数の疾患があります。以下に代表例を挙げます。

・成長ホルモン分泌不全症
なんらかの原因により、成長ホルモンの分泌値が低い。

・甲状腺機能低下症
なんらかの原因により、甲状腺ホルモンの分泌値が低い。慢性甲状腺炎による後天的な原発性甲状腺機能低下症、先天的なクレチン症などがある。

・SGA性低身長症
「子宮内発育不全」とも言い、生まれる前の段階で身長・体重が小さい場合。ただし多くは3歳までに平均的な発育となる。

・ターナー症候群、プラダーウィリー症候群
染色体に問題がある。

・軟骨無形成症、軟骨低形成症
骨・軟骨に異常がある。

その他、心臓病や糖尿病、腎臓疾患など、長期に渡る内臓疾患を持っている場合は、発育不全となって低身長になる可能性があります。

もしも低身長の原因が身体機能の問題であるのならば、早い段階で治療や対策を行うことが、子供が元気に成長することに繋がります。

たとえば「成長ホルモン分泌不全症」ならば、(細かな検査による審査があるため、希望しても認可されないケースが多いですが)成長ホルモン剤を注射で補給し、人工的に骨の成長を促す治療法もあります。

低身長であることは悪いことではありません。しかし標準よりも大幅に低身長(発育不全)の場合は、専門医を受診してその原因を知り、改善策を講じることが子供の将来に大きく関わってくると考えましょう。

子供の発育状態がひと目で分かる

大切な子供の成長記録をつけるだけで、子供の発育状態のチェックにもなり、病気の早期発見につながるかもしれないとは、「成長曲線」を活用しない手はないですね。

親子の後ろ姿

子供の成長を末永く記録して、「もしもの時の備え」としても「楽しい思い出の記録」としても、後々まで残しておくことをオススメします。

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