身長

身長が一番伸びる季節が夏ってホント?どうして身長が伸びるのか、原因を知って活用しよう!

夏休み明け、久しぶりに会った同級生の身長が急激に伸びていてビックリ――このような身長にまつわる出来事を、子供時代に経験されたことはありませんか?

水遊びをする子供たち

実は身長が伸びるのには、季節が多少なりとも影響しているのです。ずばり、身長が一番伸びる季節は「夏」! ではなぜ夏になると身長が伸びるようになるのでしょうか。その謎を解明していきます。

どうして身長は伸びるの?

成長期に身長が伸びるのは、足の骨(特に長骨である大腿骨、脛骨、腓骨)や背骨など、縦方向に高さを出す骨が伸びるためです。そして骨が伸びるには、成長期の子供の骨にのみ見られる「骨端線」にある「骨端軟骨」が増殖しなくてはいけないのです。

ではこの骨端軟骨を十分に増やすにはどうすれば良いのでしょうか。その答えは「成長ホルモン」にあります。

成長ホルモンとは、脳の一部分である脳下垂体という、えんどう豆ほどの大きさの部位から分泌されるホルモンのこと。この成長ホルモンが直接、または肝臓を経由してIGF-1(インスリン様成長因子-1、別名「ソマトメジンC」)となり、骨端軟骨部分まで運ばれて軟骨の細胞分裂を促すのです。

成長ホルモンをたっぷりと分泌させる条件

それほど身長が伸びるために必要な成長ホルモンですが、脳下垂体から最も分泌されるのは「睡眠中」なのです。

さらに厳密に言えば、成長ホルモンは「入眠後の最初の3時間」に最も多く分泌されます。そのため入眠後3時間以内にぐっすりと質のよい睡眠をとることが、身長を伸ばすためには欠かせない条件と言えます。

覚醒物質セロトニンと入眠物質メラトニンの関係

では夜にぐっすり眠るためには、何が必要なのでしょうか。その答えは「セロトニン」です。

セロトニンとは3大神経伝達物質のひとつ(残りは「ドーパミン」「ノルアドレナリン」)であり、生命活動において非常に重要な役割を担っています。その働きについて簡単にいえば、セロトニンは「心身の安定」を司っているのです。

そのためセロトニンが不足すると精神的に落ち込みうつ病になってしまったり、ドーパミンやノルアドレナリンの作用が強まってしまい、衝動的で暴力的になったり依存症に陥ってしまったりしてしまいます。

さらにセロトニンが不足すると、「不眠症」になってしまうことがあります。というのも、セロトニンは入眠物質(睡眠ホルモン)「メラトニン」を作る原料でもあるからです。

眠る子供

セロトニンは、日中に太陽の光を浴びることで体内での分泌が促進されます。そのため日照時間の長い夏には、必然的に他の季節とくらべて太陽光を長く浴び続けるため、体内で生成されるセロトニン量がぐっと増えるのです。

そしてセロトニンが分泌されてから「14~16時間後」に、トリプトファンというアミノ酸を使って、セロトニンはメラトニンへと変わります。日中にセロトニンがたっぷりと分泌されていれば、夜には自然な眠気を覚えさせるメラトニンもまたたっぷりと分泌されるために、規則正しく質の良い眠りにつけるのです。

※セロトニンとは反対に、メラトニンは太陽光を浴びることで分泌が抑制されるため、朝に太陽光を浴びることですっきりと目が覚めます。

ビタミンDと骨の関係

さらに太陽光を浴びることで、体内にはビタミンDが生まれます。ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける役目を担っています。

骨はコラーゲンを骨組みとしており、カルシウムがその周りに沈着して硬さ・丈夫さや骨密度を高めています。カルシウムが直接「骨を伸ばす」のではありませんが、重要な骨の材料であり、カルシウムが不足すればいくら成長ホルモンが分泌されても、軟骨が増殖するのは難しくなります。

カルシウムは腸内で吸収されますが、摂取したほとんどが排出されてしまう特徴があります。そのため太陽光からビタミンDを生成し、できるだけカルシウムを逃さないようにすることで、身長がより効率的に伸びる結果となるのです。

季節を問わず太陽光を浴びて、身長をグングン伸ばそう!

さらに春から夏の明るい時間が長い時期は、暗く寒い冬とくらべて子供たちが屋外で遊ぶ機会が増えます。つまりは夏(夏休み)には子供たちの運動量が増えるため、成長ホルモンの分泌をさらに促進させる結果となるのです。

以上の「夏になると身長が伸びやすい理由」から、もしも季節に関係なく身長を効果的に伸ばしたいのなら、やはり重要なのは「睡眠」の取り方に注意することが必要だということがお分かり頂けたかと思います。

たとえば冬の寒い時期でも出来る限り外に出て、すこしでも長く太陽光を浴びる時間を作り、意識的にセロトニン不足を解消するように心がけましょう。

冬の少女

また先述したように、朝に太陽光をしっかりと浴びると、その14~16時間後にメラトニンが分泌され、自然な眠気がやってきます。しかし夜遅くまでテレビやスマホなどの明るい光を浴び続けていると、メラトニンが正常に分泌されずに眠くなくなってしまうのです。

そのため、夜は就寝時間の1時間前にはテレビなどの光や明るい蛍光灯の明かりは浴びないようにすることも、身長を伸ばすために必須です。

不眠を改善して質の良い睡眠を確保すれば、夏以外でもグングン身長が伸びること間違いなしですよ。

この記事の執筆者

朝井 裕子

小学生から中学生の3人の子供(息子2人、娘1人)を育てている専業主婦。
以前は看護師だったこともあり、子供の成長に関するあらゆる分野に興味津々。
子供の成長・学習・学校に関する情報やノウハウを伝えていきます!

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