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20年前のランドセルと今のランドセルは何が違うの?実際に使うほどに差がつくランドセル改良点

小学校入学をひかえた子供をお持ちのご家庭で必ず話題になるもの――それは「ランドセル」ですよね。子供さん自身も親御さんも、どのようなランドセルを選ぼうか、かなり早い段階からワクワクされているのではないでしょうか。

新入学の子供と母親

そんな新入学の大きな楽しみのひとつであるランドセルですが、なんと原型となるバックパックは幕末から存在するのです。その後明治18年から学習院にて、生徒たちが学用品を持ち運ぶためのランドセル(背のうを意味するオランダ語「ランセル」の変形)が誕生したとのこと。

ほぼ今と同じような形態のランドセルが登場したのが明治20年。大正天皇の学習院ご入学のお祝いに、伊藤博文が献上したものです。その後細かな点は変更されるものの、現在「ランドセル」と聞いて思い浮かべる「かぶせ(フタ、フラップ部分)」のある箱型のあの形は変わっていません。

とは言え、この数十年で各ランドセルメーカーは、子供たちが快適に6年間をランドセルとともに過ごせるようにと様々な工夫をこらしています。そこで親御さんが使っていたであろうおよそ20年前のランドセルと今のランドセルとでは、どのような点が違うのか、ご参考までにまとめました。

今と昔のランドセルの違い1.肩ベルト

まず際立って異なるのは、肩ベルトの形状です。昔のランドセルの肩ベルトはおそらく「まっすぐ」だったのではないでしょうか。しかし現在のランドセルの肩ベルトはS字に湾曲形状をしています。さらには肩部分の幅は太く設計されています。

これは実際に背負った際の「重量感」を軽くするための工夫です。湾曲させることで、まっすぐのベルトよりも身体にフィットし、肩部分を太くすることで荷重が分散されるため、重量感(体感重量)が軽くなるのです。

ただしメーカーによってベルトの形状は異なります。子供さんの身体にフィットするかどうか、実際に各メーカーのランドセルを背負って比べてみましょう。

今と昔のランドセルの違い2.背当て

次に注目したいのが「背当て」部分です。まさに背中に当たる部分を指しますが、今のランドセルは昔のものよりもクッションが大きく入って立体的になっています。

そのため、背負うとこのクッション部分が背中にぴったりと沿い、肩ベルトと同じく重量感が軽くなるのです。

ピンクのランドセルを背負う女の子

昔のランドセルは背負うと背中とランドセルのあいだが開いてしまうことが多くありました。そうするとランドセル内の荷物の重さが、ぐっと後方に掛かることになります。そのため背負っている子供は前かがみにならざるを得ない状態となるため実際以上の重量感を感じ、また姿勢も悪くなってしまっていたのです。

身体にしっかりと沿ったランドセルなら、重量が(後方ではなく)垂直方向に向かいます。そのため無駄な重さを感じることなく、バランスよく過ごすことができます。

今と昔のランドセルの違い3.錠前

ランドセルのかぶせ(フタ、フラップ部分)を本体に留める錠前ですが、現在では「オートロック(自動ロック)」がついているランドセルは珍しくありません。

昔のランドセルは、錠前を締め忘れたままでうっかり(ランドセルを背負ったままで)お辞儀など前かがみになると、ズサーッと中身が頭の上を越えて落ちてしまう……、という悲劇がありましたが、オートロック式ならばそのようなことは起きません。

ただしもしも壊れた場合にかぶせが取れなくなってしまうため、この点では良し悪しがあります。

今と昔のランドセルの違い4.Dカン

今のランドセルの肩ベルト前面には、「Dカン」と呼ばれる、物を引っ掛けるための金具がついています。これは昨今の社会事情を受けて、子供用防犯ブザーをつけるために採用されているのです。

ベルト前面なら、もしも不審者が近づいてきたとしてもすぐに手が届く、という配慮がなされた結果です。

今と昔のランドセルの違い5.大きさ

肩ベルトや背当て部分の工夫により「重量感の軽量化」が進んでいるため、大きさも小さくなったように思いがちですが、実際には大きく変化しています。昔のランドセルと比べると、一回りかそれ以上の差が見られるほどです。

その理由は、A4フラットファイル(横幅23cm)が入るようにしたためです。2014年度まではA4クリアファイル(横幅22cm)が入る大きさが主流でしたが、2016年度よりさらに大きなA4フラットファイルサイズのランドセルが主流となっています。

学校のプリントをはさむために使用するA4フラットファイル。これを折り曲げて無理に入れる必要がなくなったのです。

ただしここで注意点があります。小学校によってはA4フラットファイルをあまり使用しないところもあり、またロッカーの大きさが対応できていないケースも未だにあるのです。

そのためランドセルの大きさに関しては、子供さんが通う小学校に確認することをオススメします。

進化するランドセルが子供の毎日をサポート!

これから6年間ものあいだ、大切な子供がほぼ毎日使用するランドセル。各メーカーが施すわずかな変化が、子供たちの成長をよりサポートしてくれるのかと思うと、細かな点も見逃せません。

ランドセルを背負う新1年生

数十年のあいだで進化を遂げるランドセルを、親子で一緒に楽しく選べば、愛着もひとしおになりますね。

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