運動

運動音痴は遺伝なの?運動音痴によくある共通点と克服方法

私が子供の頃に言われて嫌だった言葉に「運動音痴(オンチ)」があります。「運動神経が良くない」ならまだしも、「運動音痴」なんて言われたら「本当に何をやっても治らない……」なんて悲しくなってしまいます。

ヘルメットを被った少年

この(私も含め)運動音痴さんたちには、どうやら子供の頃からいくつか共通点があるようです。以下にご紹介する共通点がもしもお子さんに見られるなら、克服させてあげたいと思いますよね。

しかし「生まれつき」と思われる運動音痴――後から克服することはできるのでしょうか?

共通点1.ムダな怪我が多い

なぜか何もない所で、勝手に一人で転んでヒジやヒザが血まみれ……。このような経験、運動音痴さんなら、子供の頃から幾度となく経験しているのでは? 

いわゆる「運動音痴」とは、脳と身体の動きが上手くつながっていない状態。そのため日常生活においても、頭では「危ない」と分かっていても、障害物を上手く避けられなかったり、ふとした拍子に両足の踏み出しのリズムが狂って、転倒してしまったりしやすいのです。

また自分自身の身体と物体との距離感をうまく測れていないために、物にぶつかったり躓いたりしやすく、ボールなどの道具をつかっても思わぬ怪我をしてしまいます。

共通点2.動作がぎこちない

「走り方がおかしい」「ボールの投げ方がおかしい」など、なにをするにも、傍から見ると「ぎこちない」動きをしているのが、運動音痴さんです。

幼少期から十分に身体を動かしていないために、正しい筋肉の動かし方を「脳」が覚えておらず、なにか動作をする度に、無理な方向に力がかかってしまいやすくなっています。

共通点1,2の総合結果

運動音痴の特徴である「怪我が多く」「動作がぎこちない」原因は、ずばり「運動経験の少なさ」。

そのため、運動に必要な「筋肉」も「記憶」も少なく、「飛んだり跳ねたり走ったり」の基本動作でさえ、なめらかに出来ないのです。

※このことは、一般的にいわれる「運動神経」と「運動能力」が別のものを指すことからも分かります。運動能力の方は筋力や骨格など、どうしても遺伝に左右されてしまう要素が多分にあります。

しかし運動能力の方は、(以下に詳しく説明する)「プレ・ゴールデンエイジ」から「ゴールデンエイジ」にかけて、年齢に合わせて段階的に運動経験をすることで、遺伝に関係なく発達させることができるのです。

運動音痴の克服方法

運動音痴を克服するには、とにもかくにも「運動経験を積む」ことが重要です。

しかし、何か特定のスポーツのみをしても、あまり成果はないかもしれません。というのも、たとえば球技の場合、利き手側のみを鍛えてしまい、左右のバランスが悪くなってしまうのです。

卓球をする少女

そのため、「異なる動き」をするスポーツやトレーニングを「複数」組み合わせて行うことをオススメします。たとえば「水泳」は全身運動のため、運動経験をバランスよく積むのに良いとされています。

克服に重要な年齢

さらに、運動能力を格段に伸ばすことができる年代があります。それは「9~12歳前後」の「ゴールデンエイジ」と呼ばれる年代です。

9歳より以前までに、身体の神経はほぼ8割が完成しています。そのためこの時期(「プレゴールデンエイジ」と呼ばれるおよそ3~8歳)にも、当然運動経験は重要です。
※プレ・ゴールデンエイジの期間に「自分の身体を意思どおりに使う」という基本的な動作をスムーズにできるようにしておくのが望ましい。

しかしゴールデンエイジでは、最後の2割を完成させるために、神経が急速に発達します。さらに身体全体の組織も発達するため、この時期は様々な新しい動きを柔軟に習得し、表現できるようになるのです。プレ・ゴールデンエイジで動きの基礎ができていれば、お手本を見ただけでも同じ動きをすることができるようになっているのです。

ちなみに次の段階の「ポスト・ゴールデンエイジ」(12~14歳)では、神経系統は9割の完成が見られます。ゴールデンエイジのようには急速な発展はしないため、この時期には基礎固めや頭を使ったより高度な運動技術を磨くのが最適です。

遺伝ではありません

繰り返しますが、運動音痴は「遺伝」ではなく、子供の頃の「運動経験の差」です。

プールに入る子供たち

ですからもしもお子さんの運動音痴を、ご自身の遺伝だとあきらめているのなら、それは間違い! 子供たちの可能性はまだまだ沢山あるのです。

もしももうプレ・ゴールデンエイジを過ぎているとしても、成長段階には個人差があるため、がっかりする必要はありません。またポスト・ゴールデンエイジに入ってから運動神経が悪くなったように感じても、それは以前のような急速な成長が出来なくなっただけだと割り切ることも必要です。

運動音痴を克服するために、まずは本人が「楽しく」できる運動を見つけて、身体に適切な「筋力」と動きの「記憶」をつけさせてあげましょう。

「ベテランママ」の運動新着記事

新着記事をもっと見る