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身体が小さいと体力も少ないって本当?体力の本当の意味と身体の大きさとの関係まとめ

たとえば学校のなかでインフルエンザが流行ったとします。その時、同年齢の子供たちがバタバタとインフルエンザでダウンしていくのに、数人だけはまったくインフルエンザにかからない、なんてことは現実的に多々あります。

元気な小学生

またはマラソン大会で、全員の子供たちが(スピードは別として)途中経過においてもゴールした後においても、まったく同レベルの疲労感を抱く、なんてことはないですよね。つまり、倒れこむようにゴールする人もいれば、まだまだ余裕の表情でゴールして、歩き回っている人もいるでしょう。

このようなシーンに遭遇するたびに、「やっぱり◯◯さんは身体が大きいから体力もある」という言葉がしっくりとくるように感じる方は多いのではないでしょうか。しかし実際に「身体の大きさ」と「体力」に比例関係はあるのか、疑わしくも感じられます。そこで以下に、まずは体力についてまとめ、身体の大きさとの関連性をご説明していきます。

健康と運動の体力

普段わたしたちは、「体力」という単語を何気なく会話のなかで使っています。しかしこの「体力」という言葉、厳密にはさらに細分化できるのです。

まずは「健康に関する体力」。これは冒頭のインフルエンザの例に当てはまります。健康を維持でき、病気にかかりにくいようにするための体力のため、身体を守るための「防衛体力」とも呼びます。インフルエンザや風邪のみならず、生活習慣病のような長期的に蓄積された疾病に対しても含まれます。

次に、冒頭ではマラソンの例を出した「運動をするための体力」。これはいわゆる身体的能力を指し、「行動体力」とも呼びます。

そしてこれら「防衛体力」と「行動体力」を総合して、体力とは「人間としての生存、生活するための基礎的能力」と定義、理解されています。

行動体力をさらに細かく

「行動体力」もまた、さらに細分化することができます。

1.筋力

筋の収縮により起きる力。すべての運動に関わる。さらに「一時的な最大筋力」と「長時間作業可能な筋持久力」とに分けられる。いわゆる体力の基本となる。

2.瞬発力
ある瞬間(短時間)において筋力をうまく発揮する運動能力。筋力と瞬発力のバランスにより、ハイレベルのパフォーマンスを行える。

3.持久力
「筋持久力」と呼吸・循環機能の「全身持久力」に分けられる。心肺機能の持久力が高いと、長時間エネルギーをキープできる。

4.調整力
複数部位の運動をまとまった1つの運動に調整する能力。

※以下は「調整力」の中のさらなる区分け

4-1.平衡性
身体の姿勢を保つ能力。「動的平衡性」と「静的平衡性」に分けられる。
4-2.敏捷(びんしょう)性
身体をすばやく動かし方向転換したり、刺激にすばやく反応する能力。
4-3.巧緻(こうち)性
器用さ、巧みさ。目的に対し、身体を巧みに動かす能力。
4-4.柔軟性
身体の曲げ伸ばしをスムーズに行う能力。

筋力があれば長く走れるのか?

「行動体力」とは以上の能力を総合した体力を指します。しかし、多くの人がこれらの能力をバランスよく、また高いレベルで保持していることはなく、同一身体内で筋力や持久力の能力差があることは一般的です。

マラソン

そのため、たとえばどれだけ筋力があろうとも、持久力がなければ長時間は走れません。また逆に、どれだけ長時間走れる心肺能力があろうとも、筋力がなければ長時間手足を動かすことはできません。

ここまで見て推測できるように、「防衛体力」「行動体力」ともに、身体の「中」の能力ではあるものの、身体の「大きさ」において大きいほうが有利である要素は、まったく見受けられないのではないでしょうか。つまり、「身体が大きい方が体力があり、身体が小さくなるとともに比例して体力も減少する」とは言えないのです。

「体力維持」は鍛えるだけでは足りない

ではここで、運動を長時間続けるために必要不可欠な持久力を伸ばすための方法をご紹介します。

長時間の運動時には、何よりも体内のエネルギーをできるだけ長く維持する必要があります。そのためには、体内に吸収されるのが早い「糖質」と、同時に「ビタミンB1」「ビタミンB2」の摂取がオススメです。

ビタミンB1は糖質の代謝を促進させる機能があります。さらには疲労物質である「乳酸」をたまりにくくする作用もあるため、長時間の運動時に最適です。またビタミンB2は、運動開始約20分後にエネルギーとして消費される脂質の分解・代謝を促進させる作用があります。そのため持久力を高めるためには、これらの栄養素を摂取しておくことが重要です。

さらに見逃しがちなのが、「コラーゲン」の摂取です。というのも、コラーゲンは骨の強度を高める主成分。そのため長時間運動時に負担のかかる足首や膝などの関節の保護のためにも、持久力を高めるのと同じようにコラーゲン摂取もこころがけましょう。

身体の内側からレベルアップ

体力と身体の大きさに相関・比例関係はないため、小柄な人が長時間俊敏に動けることや疾患にかかわらずに健康的に生活していることは、まったく珍しくありません。

泳ぐ小学生

そのため、もしも身体の大きさによって何かしらの不利を感じているのならば、各体力項目のうち、足りない部分を強化するトレーニングを行ってみてはいかがでしょうか。体格差を縮めるために、身体の内側からレベルアップしてみましょう。

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