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スポーツで骨が鍛えらえる理由ってなに!? 骨が強いと得られるメリットとは?

「プロのスポーツ選手」と聞くと、テクニックの習得はもちろん、「筋肉トレーニングも欠かせないんだろうなあ」というイメージがあるのではないかと思います。しかしほとんどの方が「スポーツ選手は骨も鍛えられているから、骨密度が高くて骨が強いんだろうなあ」というように、「骨の強さ」にまではなかなか想像力が回らないのでは?

筋肉のある男性

しかし意外にも、スポーツ、特に「筋トレ」を行っていれば同時に骨も鍛えられ、骨も強くなる、という研究結果が出ているのです。ではなぜ「筋肉」を鍛えることが、その内側にある「骨」が強くなることにまでつながるのでしょうか。その理由と骨が強いと得られるメリットについて、まとめました。

骨と筋肉の関係と骨の構造

まず人体とは、鉄筋コンクリートの建物のように、骨が身体の中心を支えています。成人の身体は約200個の骨で構成されており、その周りを約500の筋肉が取り囲んでいるのです。

ちなみに、骨に接しており、身体の動くに関する筋肉は「骨格筋」、もしくは内臓などについている筋肉とは異なり、「自らの意思で動かすことができる筋肉」という意味で「随意筋」と呼ばれます。

イメージとして、骨は「白い塊」のように思われそうですが、実際はそうではありません。骨の外周には「骨膜」があり、そこには血管と神経が通っています。そのため骨折などをすると痛みを感じるのです。さらに中心管のハバース管や貫通管のフォルクマン管など、複数の栄養を通す管が走っており、それら管の周囲をぐるりと丸く取り囲むように、骨が円柱構造で存在します。

筋肉トレーニングと強い骨の関係

筋肉トレーニングとは、ダンベルなどの道具を使って筋肉(骨格筋)に負担をかけ、鍛える方法です。その筋肉を鍛えるための動きは同時に、筋肉の内側にある骨にも刺激となります。すると、ひとつの塊としての骨を構成する、支柱の骨がわずかに傷つくことになります。

一見、骨は新しく生まれ変わっているようには見えません。しかし骨もまた、皮膚と同様、新陳代作用により骨芽細胞が新しい骨を作って入れ替わっています。

骨に傷がついた時も、皮膚と同様にその傷を修復しようと、骨を構成する成分のカルシウムが集まる作用が働きます。その「修復作用」が繰り返されるほどに、骨の強度は上がっていくのです。

骨の強さと重力の関係

筋トレ以外にも、強い骨づくりに効果的な運動があります。それは「骨に重力の負荷をかける」というもの。

たとえば、重力のない宇宙空間で過ごす宇宙飛行士は必ず骨粗しょう症になります。重力がないことで骨に負荷がかからないため、骨量がどんどんと減少するからです。このことからも、骨の強さと重力には深い関係があることが分かります。

ランニング中の女性

骨に重力の負荷を与える運動とは、特殊なものではなりません。ウォーキングやランニングでも良いのです。実際、日常的にウォーキングをしている人は、高齢であっても骨粗しょう症の率が低いという研究結果が出ています。

スポーツの種目と骨の強さ

ただし、どのスポーツであろうとも骨が特別強くなるかというと、一概にそうとも言えません。たとえば骨密度が高いスポーツには、野球、ウェイトリフティング・重量投げなどが挙げられます。先述した「筋トレ」「ランニング」を多く行うスポーツ選手の骨密度は、一般の平均よりも高いのです。

反対に水泳選手は一般人の平均と、骨密度はそれほど変わらない結果もあります。水泳選手は水中にいるため、浮力により重力の負荷が少ないからです。水泳選手の筋力量は非常に多いため、筋力と骨密度が常に比例するわけではないことが、この事から確認できます。

また補足として、体重と骨の強さには比例関係があることも分かっています。これは体重によって重力がかかる状態が変わるため。つまり体重が軽い「痩せている人」ほど、骨密度も低くなるのです。

骨を強く健康に

では骨が強いと、どのようなメリットがあるのでしょうか。

まずスポーツ選手の場合なら、「骨折」などのケガにより、パフォーマンス力が当然ながら落ちます。また骨密度が低いほど、「疲労骨折」にもなりやすいですが、これは普段から繰り返し同じ部位に負担をかけるスポーツ選手のみならず、一般の方でも急激な負荷を一部分にかけ続けることで起こります。

そのため、トレーニングによる骨への負荷をプラスにし、パフォーマンス力を維持するためには、骨が強くないといけないのです。

次に「骨粗しょう症」の問題があります。骨粗しょう症になると腰や背中、手足の関節が痛み、ひどい場合には寝たきりになってしまいます。なぜなら骨密度が低いと、軽い伸縮の動きをしただけで背骨が潰れていったり、圧迫骨折を繰り返すことで身体の支柱となる骨が曲がってしまい、身体全体に痛みが発生することになるからです。

加齢にともない、このような骨粗しょう症にならないためにも、早い段階から骨密度には注意して骨を強く保つ必要があります。

ランニングする女性

骨を強くするには、適度な運動・スポーツが効果的なことがお分かりになったかと思います。さらに骨の健康を維持するためにも、普段の食事から「カルシウム」「ビタミンD」をバランスよく摂取することをオススメします。身体の支柱である骨を強く健康に育て、いつまでもキープできるよう心がけましょう。

この記事の執筆者

朝井 裕子

小学生から中学生の3人の子供(息子2人、娘1人)を育てている専業主婦。
以前は看護師だったこともあり、子供の成長に関するあらゆる分野に興味津々。
子供の成長・学習・学校に関する情報やノウハウを伝えていきます!

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