勉強

大人と子供、脳の働きに違いがあるの?

我が子やお友達のお子さんたちを見ていて不思議に思うのが、様々な事柄における大人との「思考や行動の違い」、また「学習能力」ではないでしょうか。

学習能力で言えば、たとえばその最たるものが「言語の習得」。大人になってから新しく外国語を習うとなれば、かなりの時間と労力を掛けても、子供たちが母国語やそれ以外の言語を習得するようには出来ませんよね。

大人に手を持たれる赤ちゃん

その他にも、子供の成長を追うほどに、私たち大人にはいささか理解できない(?)ような不可解で驚くべきことがたくさんあると感じませんか。

そこでここでは、子供の脳の発達段階やその機能の仕方について、大人の脳と比較しつつご紹介していきます。

3歳までの急激な成長期に注目

人間の脳は脳神経細胞が、3歳までに約80%、6歳までに約90%形成され、12歳ごろに(機能として)100%完成します。さらに細かく見ると、約4歳から7歳の時期に1度、脳神経細胞の数が減り(不要な細胞を「間引き」するため)、その後10歳ごろまでに情報伝達の回路が発達します。

そのため3歳までの急激な成長期にどれほどの刺激を受け、経験を積んだかによって脳神経細胞の発達数が定まり、その後の成長のベースが決まると言っても過言ではないのです。

大人と子供の違いは「右脳」と「左脳」

以前からよく聞かれるのが「右脳」「左脳」という言葉。この左右の脳が担う機能は異なっており、一般的にも「右脳型の思考」や「左脳的な人」といった表現が使われますよね。

簡単にご説明すると、右脳とは「イメージ」「直感力」「視覚記憶」「無意識下」などを司り、左脳は「理論」「言語理解」「学習記憶」「意識下」を司ります。

このように同じ1つの脳でありながら、外界からの刺激に対する役割が異なる右脳と左脳――なんと0歳から3歳までの時期は、「右脳」が優位に働いており、それ以降、つまり大人になる程に「左脳」が優位となります。

そのため冒頭の言語習得に関して言えば、大人が左脳で「(意識的に)コツコツ学習し、論理的に理解して習得する」のに対し、乳幼児は右脳で「(無意識に)直感的にイメージで言語を捉えている」のです。

したがって大人と子供の間での学習におけるアプローチの違いは、どちらの脳がメインに活性化しているか、によると言えますね。

子供らしさと脳機能

左脳中心の子供の脳は、言語習得の面では大人よりも優位なように感じられますよね。しかしこの「左脳中心」であることが、ある意味での「子供らしさ」の原因でもあるのです。

たとえば、お仕事や家事などに追われた親御さんは、お子さんがゆっくりしていてついイライラ……、なんて事は日常茶飯事だと思います。

「急がないと遅刻しちゃうのに!」「遅れることがダメってなぜ分かってくれないの?」というような疑問や憤りに、大人は苛まれてしまいます。

なぜなら大人は右脳を使って「論理的に未来を見通し、現在の行動における結果を推測」できるからです。

しかしイメージ中心の左脳で物事を捉えている子供は、「未来における結果」までは推測できません。そのため、「今急がないと、後々の行動に影響がでる」「今急がないと、他の人に迷惑がかかる」といった因果関係を理解できないのです。

結果的に、子供は「理由は分からないが親が怒っている」という目の前の場面に、不安や恐怖をただただ感じてしまうことに。これでは何も解決できないばかりか、子供が泣きだして余計に収集がつかなくなることも!

そのため、子供がいうことを聞かないからと頭ごなしに怒るのではなく、成長するに従い物事のルールが身につくように、大人も理解して見守ってあげることが重要です。

発達段階にあわせた経験を

漠然と「大人と子供は脳が違う」とは分かっていても、その機能の異なりまではご存じでなかったのでは。

母親と女の子

しかしなぜ子供は(良くも悪くも)大人の理解を越えた行動をし、周囲から様々な情報をどんどん吸収するのか分かれば、その接し方にも余裕が出るのでは?

大人の理屈に合わせた命令や否定だけでは、子供の脳を育てることは出来ません。発達段階を知り、その時期に必要な経験をたくさん与えてあげてくださいね。

この記事の執筆者

朝井 裕子

小学生から中学生の3人の子供(息子2人、娘1人)を育てている専業主婦。
以前は看護師だったこともあり、子供の成長に関するあらゆる分野に興味津々。
子供の成長・学習・学校に関する情報やノウハウを伝えていきます!

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