勉強

アメリカ歴代大統領には左利きの比率が多いって本当!?左利きの人の右脳と左脳の働きを知ろう!

突然ですが、あなたの利き手は右手ですか、左手ですか? もしも親御さんの利き手が右手の場合、子供の利き手が左手だと、なかには右手への利き手矯正を考える方もいるようです。

左利きの子供

左利きの人口は全体の1割と言われています。つまり、右利きの人が9割であり、この右利き・左利きの割合は約5000年前の人類ですでに固まっていたとのこと。

※人種による右利き・左利きの割合の差はほぼありません。欧米人に左利きが多いイメージがあるならば、それは(現代においても)日本人が文化的に左利きを右利きに矯正する傾向にあるためであり、後天的なものです。

しかし実は250万年前の人類では、わずかに右利きのほうが多いものの、左利きとの差はそれほどなかったという調査結果が報告されているのです。

利き手が片側に偏りを見せる特質は、生物が進化し、統制のとれた集団での社会生活を形成する過程において起こります。

というのも、利き手が同じ方向である確率が高いほうが道具などを整備しやすく、共同で活用することが(利き手にばらつきがあるよりも)スムーズにできやすいため、という利点があるからです。

また生物の進化により脳が発達し、社会が形成されるにしたがって言語を話すようになるため、基本的に言語能力を司る「左脳」の使用頻度が上がり、左脳と連動している右側の手「右手」が利き手として優位になる、と言われています。

右脳と左脳の働き

ではここで、右脳と左脳の働きの違いについて、簡単にご説明します。

まず右半身(右利き)を司る「左脳」は、一言でいうと「理性」――言語処理能力、論理的思考力、状況把握・判断力、計算・分析力など、いわゆる理論的な能力を発揮する際に活動します。

人間が社会性を持ち、不特定多数の他者と社会を築き生きていくために必要な、協調性やコミュニケーション能力なども、左脳的な働きに分類されます。

先述したように、人類が進化するにしたがって発達させてきた能力が、左脳の働きなのです。

次に「右脳」は、一言でいうと「感性」――空間処理能力、音楽能力、絵画・画像処理能力など、芸術的・感覚的な能力を司っています。

そのため利き手に関係なく、幼少期は右脳のほうが優位に働き、年齢を重ねて脳が発達し社会性を身につけるにつけて左脳が優位になる傾向にあります。いわゆる「子供らしい感性」「子供らしい視点」などと表現される「子供時代の能力」は、右脳の働きが活発である所以なのです。

左利きの人の右脳と左脳

では左利きの人は全員、右脳が発達しており芸術的な感性に優れており、左脳が発達していないために言語能力が低い、と言えるのでしょうか。実は利き手がどちらかというだけで、そのように脳の優位性を明確には判断できない、のが現状での結論なのです。

左脳と右脳の働きイメージ

人間の脳は、実際に右脳・左脳に分かれています。しかし人間は生きている間、どちらか一方だけが活動するわけではありません。どちらの脳もお互いを助け、補完しながら働いているのです。

しかしやはり脳は動かすことで発達することも事実です。そのため左利きの人は、右利きの人と比べて右脳・左脳の両方の脳を働かす機会が多いために、たとえば言語中枢が両方の脳に分散(70%左脳、30%右脳)されています。※右利きの人の言語中枢は90%以上が「右脳」。

また左利きの人は右脳と左脳をつなぐ「脳梁」が右利きの人よりも太く、左右の脳の間で情報交換をしやすい状態にあることが判明しています。

そのためたとえば左脳を損傷し失語症になった場合、右脳でも言語中枢が働いている左利きの患者のほうが、右利きの患者よりも言語回復が早いと言われています。

※女性のほとんどが右脳・左脳の両方に言語中枢があり、男性よりも脳梁が太いのですが、ここでは利き手にのみ着目し、脳の男女の差異については除外します。

ここで注意したいのは、「左利きの人すべてが右脳・左脳の両方を同じように使っている」のではない、ということです。なぜなら、たとえば「常に左手を使っている左利き」と「右手も使っている左利き」とでは、右脳・左脳の活動する割合は異なるからです。

つまり、社会の主流である「右利き」の習慣などに合わせて、幼少期より右手を多く使っている左利きの人のほうが、右脳・左脳の両方が活動するように発達しているのです。

左利きには天才が多い!?

では「左利きに天才が多い」という噂は本当なのでしょうか。これは比率の問題のため、明確な答えは出せないものの、左利きと判明している過去の偉人を挙げます。

・アレクサンダー大王
・ジュリアス・シーザー
・ナポレオン・ボナパルト

・ミケランジェロ
・レオナルド・ダ・ヴィンチ
・チャールズ・チャップリン
・パプロ・ピカソ
・エッシャー

・アマデウス・モーツァルト
・ヨハン・セバスティアン・バッハ

・アイザック・ニュートン
・トーマス・エジソン
・アインシュタイン

そのほか、オバマやクリントン、レーガンやトルーマンなど、アメリカ歴代大統領には左利きの比率が多いと言われています。

利き手はその人本来の自然な形

「左利きだから特別」「左利きだから天才」ということは一概には言えないものの、「右利き優位」な社会生活に馴染むために、本来利き手ではない右手を使うことで左右の脳を発達させている機会は、右利きの人よりも多いのは確かでしょう。

笑顔の子供

しかし無理に利き手を矯正すると、もともとの脳の働きがうまく働かず、弊害を起こす恐れもあります。そのため利き手に表れる脳のクセは「個性」と捉え、子供の能力を伸ばして頂きたく思います。

「ベテランママ」の勉強新着記事

新着記事をもっと見る