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新学期に子供が抱えるストレスと親ができること-周期性嘔吐症ってなに?

大人でも子供でも、環境が変わるとなんらかのストレスを感じるのは同じです。子供の場合なら、やはり「新学期」がストレスを感じるきっかけになることは想像に難くないのではないでしょうか。

小学生の男子女子

一般的に、新学期に入ってまもなく心身のストレスにより体調や態度に変化が表れる子供たちは多くいると報告されています。そのため、親・保護者が子供の変調に気を配り、ストレスをカバーしてあげることが重要なのです。

そこでここでは、新学期に子供がストレスによってどのような症状を訴えるのか、代表的な例を挙げ、親がどのように対処すれば良いのかについてまとめました。

周期性嘔吐症ってなに?

新入学や新学期になると子供の生活環境はがらりと変わるため、大人が思っている以上に子供たちは緊張を強いられている事が少なくありません。

そのような時に心のストレスが身体の異変となって外側へ表出するケースがあり、そのなかのひとつに「周期性嘔吐症」(別名「アセトン(ケトン)血性嘔吐症」)と呼ばれる疾患があります。
※以前は「自家中毒」という俗称で呼ばれていましたが、現在ではほぼ使われません。

周期性嘔吐症とは簡単に言えば、その日のうちに「嘔吐を繰り返す」症状です。激しく嘔吐するが数日ですっかり治り、元気に過ごしているかと思えばまた激しく嘔吐する、ということを繰り返します。およそ2~6歳(10歳頃で発症しなくなる)の痩せ型の子供(多くは男子)に発症すると言われています。

嘔吐以外には、腹痛、頭痛、食欲不振などの症状も起こり、顔面蒼白の状態になります。

嘔吐をはじめとした体調不良は、主に朝または夜に起こり、日中にはほぼ起こらずに元気に過ごしていることは珍しくありません。そのため大人は「子供は楽しく学校などでお友達と過ごしているから大丈夫」「まさか新学期の環境変化がストレスになっているワケがない」と思い込んでしまうことが多々あるのです。

周期性嘔吐症のメカニズム

この周期性嘔吐症を引き起こすメカニズムには、「ケトン体」という物質が関係しています。ケトン体とは、体内でエネルギーを作るために脂肪を分解する際にできる代謝物です。酸性であるケトン体が血液中に増えすぎると、血液が酸性になってしまい中毒症状を引き起こします。これが周期性嘔吐症です。

体調不良の子供

しかしこのようにケトン体が増えすぎてしまう大元の原因については、まだ不明な点も多く、いわゆる「自律神経失調症」のひとつのようなものです。そのため、身体的疲労が溜まった時もですが、精神的疲労、つまり精神的なストレスが自律神経の働きを乱し発症してしまうと言われています。

周期性嘔吐症の対処法

対処法としては、脱水症状を防ぐために水分(スポーツ飲料)を与え、血糖値が低下している可能性があるため、アメなどの糖分を補給しましょう。ただし症状が深刻な場合は、病院にて点滴を打つ必要が出てきます。

ただし根本的に治療する薬は現在のところないため、発症を抑えることが必要になります。

たとえば空腹状態では体内の糖分が不足し、脂肪を分解するためにケトン体が増加してしまいます。ケトン体の増加が周期性嘔吐症を引きおこすため、空腹のままで就寝すると、翌朝に症状が起こる可能性が高まります。

そのため身体的・精神的な疲労による眠気などで夕食が取れない状態でも、白米など糖質を含んだ食事をわずかでも食べさせましょう。

その他、精神的なストレスを解消することが先決となります。その方法を以下に挙げます。

ストレスによる子供の変化

周期性嘔吐症ではなくとも、新学期や発表会、運動会、引っ越しなど、緊張を強いる環境の変化やイベントがあると、子供はストレスを抱えて食欲不振や睡眠不足、倦怠感や頭痛・腹痛などを引き起こします。

また「おねしょ」や「ぐずる、甘える」のように、「赤ちゃん返り」に似た行動をする場合もあります。

そのようなストレスを抱えた子供さんをケアするために、ご家庭でおすすめしたい「新学期・イベントストレス対処法」についてご紹介します!

「がんばれ」ではなく「がんばったね」

やはり子供は親とのスキンシップを求めています。またたくさんお話しをする時間も求めています。

子供が話を聞いてほしそうにしていたり、くっついてきたりした時に「もう大きいだから」「勉強しなさい」などと接触することを拒否するのは、子供のストレスを増大させて、家庭でさえも緊張を強いる場にしてしまいます。

「最近元気はないな」など子供さんの不調に気づいた際は、問い詰めるのではなくゆっくりと話を聞いてあげてください。さらには「がんばれ」と未来にさらなる緊張を強いるのではなく、起こったことに対して「がんばったね。えらかったね」など、自信がつくような褒める言葉を投げてあげましょう。

新学期シーズンは特に注意して見守る

親御さんも忙しいため、子供の体調や表情の変化になかなか気づきにくいこともあるかもしれません。しかし「子供だから元気なはず。ストレスは大人のもの」と決め付けるのではなく、特に新学期やイベントなどがある時期は注意して見てあげましょう。

芝生に寝転ぶ親子

もしも子供がストレスを感じていそうな場合は、ゆっくりとした時間を一緒に過ごし、「急がなくて大丈夫」という安心感を与えてあげてくださいね。

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